ECサイトを作る
商品を販売するためのホームページ「ECサイト」について、その特性や作り方を解説します。

ECサイトとは
ECサイト(イーシーサイト)とは、エレクトロニックコマース(=電子商取引)サイトの略で、
自分で作った商品や仕入れた商品をインターネット上で販売するためのホームページのことで、
例えるならインターネット上の商店です。
実店舗との違い
インターネット上の商店であるECサイトと実店舗にさまざまな違いがあります。
以下にその違いをまとめてみました。
ECサイト | 実店舗 | |
---|---|---|
営業時間 | 年中無休24時間 | 営業時間のみ |
商品の展示数 | 無制限 | 展示領域の限界まで |
安心感 | 写真のみなので不安あり | 店舗・商品を目で見て確かめれるので安心 |
開店費用 | 0~2万円 | 10~100万円 |
維持費 | ASP使用料、レンタルカート | 家賃、光熱費、保険など |
来客 | 検索エンジン、sns書込み、メールマガジン | 通りがかり、店舗外呼び込み、チラシ、雑誌 |
問い合わせ | 電話、メール | 店員に聞く |
商品の受け渡し | 配送(別途、配送料がかかる) | お客さんが持ち帰る |
商品代金の支払い | 現金 | クレジット、代引き、振替 |
以上のような違いがあります。
メリットとしては、
-
営業が年中無休24時間続けられる
-
無制限に商品を展示できる
-
開店費用・維持費が実店舗と比べ安い
また、デメリットは、
-
初見のお客さんの不安を払拭しづらい
-
商品の受け渡しに配送料がかかる
-
代金の受け取りの際、手数料がかかる
があります。
ECサイトにかかる費用
ECサイトを行うのにかかる費用は、以下の3パターンがあります。
1.無料ネットショップASPを使う場合
デザインも機能も簡易的ですがカンタンに費用をかけずはじめることができます。
ネットショップASP | 利用料 | 独自ドメイン | 商品登録数 | クレジット手数料 | クーポン発行 | 海外発送 | 決済方法 |
---|---|---|---|---|---|---|---|
![]() BASE |
無料 | ○ | 無制限 | 3.6%+40円 | ○ | × | クレジット Paypal 銀行振替 代引き |
![]() STORES.jp |
無料 有料版 月980円 |
× 有料版 ○ |
5 有料版 無制限 |
5% | × | ○ | クレジット コンビニ 銀行振替 代引き |
2.有料ネットショップASPを使う場合
有料ネットショップASPを使う場合、初期にかかる費用と月ごとにかかる費用は、
使用するネットショップASPによって異なってきます。
以下にネットショップASPごとの特徴と費用をまとめました。
有料ネットショップASPは無料ネットショップASPと比べ、決済できる種類が多く、
メルマガ配信やショッピングモール・ソーシャル連携など使える機能が多く、
デザインもしっかりと作り込むことができます。サポートも電話やメールでしてくれるので、
高い機能やカスタマイズを求めるなら有料ネットショップASPを使うことをおすすめします。
3.EC-CUBEを使う場合
EC-CUBEを使う場合、運用するのにレンタルサーバーとドメインが必要で、
それにかかる費用は以下のようになります。
費用の種類 | 平均 | 最安例 | |
---|---|---|---|
イニシャル (初期費用) |
レンタルサーバー | 1,000円 | 無料 |
ランニング (継続費用) |
レンタルサーバー ドメイン |
月500円 年1,000円 |
月90円 年100円 |
ネットショップASPは、どうしても提供会社がサービス中止した場合、
使えなくなってしまうリスクがあります。EC-CUBEでECサイトを作った場合はその心配がありません。
また、ネットショップASPは注文情報の管理や購入手順をもあらかじめ決まったものできしか使えないため、
それらを自分の店に合わせたい場合も、EC-CUBEを使用するといいでしょう。
-
レンタルサーバーとは → レンタルサーバー比較
-
ドメインとは → ドメイン取得サイト比較
-
EC-CUBEとは → EC-CUBEの使い方ガイド
商品・仕入れ先を決める
上記で費用のことはだいたい理解できたと思います。
次は販売する商品についてで、ネット上で仕入れが行える仕入れサイトを紹介します。
すでに決まっている場合は、ここはさらっと読み飛ばしていただいてOKです。
これからECサイトをはじめたいけど、まだ仕入れ先が見つからない場合や、
仕入れ先を増やしたい人は参考にしてください。
仕入れサイト | 料金 | 説明 |
---|---|---|
![]() TopSeller |
月1,980円~ | 2014年にスタート。株式会社もしも運営のネット仕入サイト。取扱い商品数15万と膨大。 |
![]() 電脳卸 |
無料 | 2002年からの運営している古参の仕入れサイト。アイデア商品など他にはない商品が多い。 |
カゴ落ちと決済方法を知ろう
カゴ落ちとは、お客さんが商品を選択しショッピングカートに入れたにもかかわらず、
途中で買い物をやめてしまうことを言います。ECサイトではこのカゴ落ちがかなり多く発生します。
中でも大きな原因が、希望する支払方法がない場合で、発生するカゴ落ちは70%を超えると言われています。
ECサイトでは代表的な支払方法が4つあり、決済に使われる割合は、
-
コンビニ払い(60%)
-
代引き(14%)
-
クレジットカード(8%)
-
銀行振替(7%)
となっています。このため、以上の4つの支払方法はかならず準備したほうがよいと言えます。
配送について知ろう
商品が売れたらお客さんのところに商品を配送します。
このときに使うのが配送業者で、ECサイトを作る前にかならずどこの配送業者にするか決めておきましょう。
以下は主な配送業者をまとめたものになります。
配送業者 | 大きさ制限 | 最大重量 | オプション |
---|---|---|---|
郵便局 | 長さ・幅・厚さの合計が1.7m以内 | 重さ30kg以下 | 速達 |
ヤマト運輸 | 長さ・幅・厚さの合計が1.6m以内 | 重さ25kg以下 | クール宅急、宅急便タイムサービス |
佐川急便 | 長さ・幅・厚さの合計が1.6m以内 | 重さ30kg以下 | 飛脚スーパー便、飛脚航空便、飛脚ジャストタイム便 |
ECサイトの作り方
ここからはECサイトを使い始めるまでに必要な事柄を解説していきます。
本ページではネットショップASPを使う場合での解説を行います。
EC-CUBEを使った導入方法については、下記のリンクで説明します。
EC-CUBEについて → CUBEの使い方ガイド
はじめに準備するもの
ドロップショップをはじめるには、メールアドレスと、利益の入金先になる銀行、
決済にクレジットカードが必要となります。
-
メールアドレスを準備するには → フリーメールを準備しよう
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報酬の受け取りに使える銀行を準備するには → ネットバンクを準備しよう
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クレジットカードの準備をするには → クレジットカードを準備しよう
手順
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販売する商品の仕入れ先を決める。
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配送業者を決める。
-
ネットショップASPを登録する。
-
ネットショップASPで初期設定をする。
ショップ名、決済方法設定、配送方法設定、デザインテンプレートの選択などを行う。
-
商品を入荷する。
-
ネットショップASPで商品を追加する。
以上でECサイトは完成です。
管理人が参考にした資料
ショップ運営をしているコンサルタントが書いた本。
さまざまなショップを見てきたコンサルのノウハウは確かな信憑性を感じました。
右肩上がりの「ネットショップ」59の打ち手